日頃より、本学の教育・研究活動に格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先般開催されました学校法人三幸学園理事会・評議員会におきまして、小田原短期大学通学課程は、令和 7 年度から男子の募集を開始し、令和 8 年度入学生より男女共学とすることを決定いたしました。
本学は、1957年、当時、学ぶ機会が限られていた女性のために学校を設立し、西湘地域における女子教育の振興を目指したいという地域社会の要望を受けて、この地に開学いたしました。建学の精神として「女子を 人として教育する 女性として教育する 国民として教育する」を掲げ、学生一人ひとりをかけがえのない存在として育て、そして多くの卒業生を社会に送り出してきました。
しかし、昨今の短期大学を取り巻く環境の変化や高等学校の共学化への加速、そして、ますます多様化・複雑化する社会の状況から、男子にも門戸を開放し、持続可能で、男女が共同参画する社会の実現に向けた教育を行うこと、そして地域社会に貢献することが重要な使命であるとし、この度、共学化に移行する決断をいたしました。
今回の共学化は大きな変革ではありますが、創立者である井上秀初代学長の想いを継承すべく、これまで根幹としてきた建学の精神は不変とし、引き続き学生一人ひとりの個性を大切にする短期大学として取り組む所存です。
また、本学同窓会である一般社団法人小田原女子短期大学・小田原短期大学清香会の役員及び本学に在籍する学生の父母またはこれに代わる方をもって組織される小田原短期大学後援会の役員の方々にはご理解をいただいております。
今後ともご協力とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
小田原短期大学 学長 上野奈初美